三國志を紹介する
どうもです。
『三國志』、名前は聞いたことあるかと思います。
中国史として、歴史小説として、映画作品として、ゲームの舞台としてetc...
どこかしらで誰もがその名に触れると思います。
私が三國志に触れたのは小学1年生の頃だったと記憶しています。
コーエーが誇る人気ゲームソフト「真・三國無双」(PS2初代作)をやりこんだのがきっかけです。その後、そのシリーズ作品をやりこむと同時に小学生なりに小説の方(羅貫中作・駒田信二訳,1985,『三国志』,講談社青い鳥文庫.)も読み、図解や事典等も買ってもらって楽しんでいました。
ただ、年を重ねるにつれて、周りに三國志を語り合える人が少なくなってきた感じがして、ちょっぴり寂しい…(;´Д`)
三國志をよく知る人を増やしたいので、私なりに三國志の入り口を作ってみようかと思います。
①どういう舞台か?
時代は西暦184年~280年の間(日本は弥生時代の辺り)の中国東部での話です。
その頃の中国は後漢という国名で納められていましたが、政治は腐敗しきっており、反乱が多発し国は乱れています。
その反乱の一つに「黄巾の乱」があります。この反乱が三國志の物語のスタートです。
さて、中国大陸は無事統一され、英雄たちは安寧をもたらすことができるのでしょうか・・・?
②キーパーソン
三國志には多くの人物が登場しますが、特に重要な人物をピックアップして雑に紹介します。このあたりの人物を押さえておけば、混乱せずに楽しめます。
なお、中国には「字(あざな)」という文化があり、元服時にもう一つの名前を与えられるそうです。三國志でも本名に加えて字で呼ばれることが多いので、()内に併記します。
【物語の軸となる最重要人物】
・劉備(玄徳)・・・序盤~中盤の主人公格(※)。仁に厚い人ですが、苦労しまくります。後に「蜀」の初代皇帝となります。
・曹操(孟徳)・・・序盤~中盤のライバル格(※)。カリスマがあり、中国統一に最も近い人物。彼の死後、息子の曹丕が「魏」の初代皇帝となります。
・関羽(雲長)・・・劉備の義兄弟。義理堅い猛将で、敵味方問わず尊敬されます。
・張飛(翼徳/益徳)・・・劉備の義兄弟。猛将ですが、よく酒で失敗します。
・諸葛亮(孔明)・・・中盤~終盤の主人公格(※)。劉備・蜀の軍師として戦場から内政まで、天才っぷりを発揮します。
・司馬懿(仲達)・・・中盤~終盤のライバル格(※)。魏の軍師として諸葛亮と互角に渡り歩きます。
・孫権(仲謀)・・・呉の初代皇帝。魏・蜀と時には争い、時には協力し、乱世の中呉の国を保ち続けます。
三國志は登場人物の描かれ方が魅力で、上の7人以外にも面白い人物がたくさんいるので推しメン探しに勤しむのも一興・・・(私は関羽推し)
(※)ここでは人物を主人公・ライバルという分け方をしましたが、これは羅貫中が記した三國志(俗に「三國志演義」と呼ばれます)での立場です。三國志演義は、陳寿が記した正史としての三國志を物語としてまとめたもので、正史では劉備・諸葛亮を主人公的に描いたりはしてません。演義と正史で描かれ方が若干異なる点があるので注意&それも楽しい。
③ビジュアルで楽しむ
前述した真・三國無双しかり、その他の三國志ベースのゲームしかり、映像作品しかり、三國志の英雄たちや舞台を非常に華々しく描いて下さる作品が多いので、そこを取っ掛かりに楽しんでみるのもいいかと思います。関羽や諸葛亮、呂布あたりはどの作品でもだいたい固定的な容姿で描かれるので、小説でも意外と鮮明にイメージしながら読むことができます。
これが私なりの三國志の紹介です。もっといい紹介方法があるとは思うのですが…。
三國志の登場人物に関してはまだまだ語り足りないので、個別に書いていけたらと思います。
以下、ネタバレというか史実の話なんですが…(白文字反転で読めます)
実は、三國志において主役となる蜀・魏・呉の3国、どれも中国大陸統一は叶いません(え!?)。その辺もまた三國志の「沼」というか哀愁です。