漫才「回らない寿司屋」
どうもです。
文化祭に向けてネタを量産したらボツになった台本がたくさん発生したよ!!
そのうちの一つを公開するよ。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
タイトル:回らない寿司屋
ボケ(以下”ボ”)「早速なんですけど、寿司って美味しいじゃないですか」
ツッコミ(以下”ツ”)「まあ美味しいよね。」
ボ「日本食の代表的立場として海外でも楽しまれている和食で、国内でも回転寿司で気軽に楽しめる食文化であるのは嬉しいのですけど、やっぱり一度は本場の、回らない寿司屋、あれは食べるべきものですよ」
ツ「あら、えらい熱弁しちゃって、よっぽど寿司を愛してらっしゃるのでしょう」
ボ「当たり前です。日本人であるなら、寿司という文化は義務教育だと言い切れます」
ツ「おお、なかなかここまで言える人はいないですよ。そんな[ボケ]先生に恐れ多いのですが、好きな寿司ネタのお話をしたいのですが」
ボ「先生だなんて・・・いいですよ」
ツ「わたし、サーモンやエンガワが好きなんですよ。寿司には珍しいまろやかさが美味しくて…」
ボ「お、いいところ突きますね」
ツ「お言葉、ご光栄に預かります。因みに、[ボケ]先生は何がお好きでいらっしゃる?」
ボ「コーン」
ツ「ええ…?」
ボ「あとは、ハンバーグ」
ツ「え、あの、先生??」
ボ「あと絶対外せないのが、パイナップル」
ツ「未就学児のチョイス!!おい待て!お前の寿司ネタお子ちゃまが欠かさず取るやつばっかじゃないか!さっきまでの寿司談義は何だったのだ!!」
ボ「あれです、一周回ったんですよ。寿司究めようとしたら、巡り巡って結局コーン、ハンバーグ、パインとかが美味しいことに、至ったんです。」
ツ「ファミレス行け!!それらはお子様ランチで堪能できるぞ!」
ボ「でももうお子様ランチ頼める年じゃないので…」
ツ「あ、え、ごめん・・・でもさ、一周回ったってことは、その前は違うネタが好きだったんだよね?」
ボ「そうですね」
ツ「よかった。その遍歴を教えてよ」
ボ「コーンとかの直前だと…オクラ納豆軍艦、杏仁豆腐…チーズケーキ!!」
ツ「お魚わい!?お魚さん好けよ!しまいにはサイドメニューにハマりやがって!!」
ボ「回転寿司の魚は寿司とは呼べない!!」
ツ「こだわりはわかった!!そういえば、回る寿司屋前提で話してたわ!」
ボ「回らない寿司屋の話しましょうよ。」
ツ「おう、そうだな。お前にとっちゃそっちが広めたい寿司だもんな」
ボ「特徴としましては、まず高い」
ツ「え、そっからですか?まぁ味のためですからね、仕方ない」
ボ「あと、回転率が悪い」
ツ「そりゃ、一つ一つ丁寧に握っているから」
ボ「そして決定的なのは、利益率が悪い!」
ツ「お前、首が回らない寿司屋の話してない!!??」
ボ「え?」
ツ「お前、経営状態が悪くて借金かさんでどうにもならない方の回らない寿司屋の話してるでしょ?」
ボ「…はい!!」
ツ「吹っ切れんな!回らない寿司屋の話をして!!」
ボ「従業員一人に対して客1000人」
ツ「それ手が回らない寿司屋!!ワンオペが過ぎるだろ!!」
ボ「#(“#(&%$”#$(噛み噛みで「何握りましょう」という)」
ツ「それ舌が回らない寿司屋!!音読頑張れ!!」
ボ「あ、料金はいりません」
ツ「それお金が回らない寿司屋!!同時に首が回らない寿司屋でもあるな!!」
ボ「[ツッコミ]、今日頭回ってますね」
ツ「やかましいわ。こんなに回らない関連の慣用句あるのにびっくりだわ。回らない寿司屋っていうのは、目の前で大将が握ってくれるカウンターの寿司屋のことだよ」
ボ「あぁ、あれですか。それなら、昔から好きな寿司屋がありまして、そこのあのネタが好きです。」
ツ「ほう、何ですか」
ボ「シフォンケーキ」
ツ「食中毒で死んで?またサイドメニューじゃん。」
ボ「パティシエも兼任する大将が作るシフォンですよ?」
ツ「大将の信念にブレを感じます!」
ボ「シフォンの中に大トロ入ってますよ?」
ツ「大将こじらせすぎ。パティシエと寿司職人両立した結果道を誤ったな。」
ボ「誤ってはないですよ。他にも、イカのシフォン、ウニのシフォン、パインのシフォン作ってますよ」
ツ「創作意欲がシフォンにしか向いてねえな!あと、パインのシフォンは普通にいい!」
ボ「でも最近その寿司屋さん、ケーキ辞めたんですよ」
ツ「あ、軌道修正入ったな」
ボ「もともとは寿司一本だったので、一周回って原点回帰したことになりますね」
ツ「あ、元は普通のお寿司屋さんだったのね」
ボ「でも、寿司一本に戻した途端赤字になったらしいんですよ」
ツ「いや、その寿司屋一周回って首回らなくなってるな。もういいよ。」FIN
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
面白いというより言葉遊びの漫才ですね。
前半は寿司に熱いのに好きなネタがコーンというベタなボケが軸ですね。ボケがベタな分、ツッコミのワードが大事になります。
後半は”回らない”の言葉遊び。テンポよく聴かせるのがコツじゃないですかね。
このネタ、ボツになったというよりは、披露する機会がなかった&これよりもいいネタができたから、作ったけどやらず仕舞いという感じです。残念。