漫才「ホッチキス・刀削麺」
「どうも[コンビ名]です」
「あの~、急にすいませんね」
「どうしたんですか」
「これ、ホッチキスなんですけど」
「ホッチキス?それがどうしたの?」
「ちょっと、床に置かせていただきます」
「何で?」
「あと、これヘチマなんですけど」
「ヘチマ?」
「これは刀削麺にします」
「刀削麺?あの料理シーンがユニークな?」
「削いだヘチマは、鍋にいれます」
「鍋」
「でも鍋には水などは何もいれません」
「はあ」
「何でだと思う?」
「何でですか?」
「ん~、分からん」
「分からんのかい!なら聞くな!」
「鍋いっぱいの細ヘチマ、これは使わないので三角コーナーに捨てます」
「使えや!削いだ細ヘチマ、何のための産物だよ」
「そしたら床に置いてたホッチキス」
「ああ、それは使うのか」
「これで、住民票50枚をバチンします」
「住民票そんなに要らんし、綴る意味ないだろ」
「でも、このホッチキスじゃ50枚は綴れんのですよ」
「それはお前の匙加減だろ」
「なんせこのホッチキス、塩野義製薬製ですからね!」
「塩野義製薬ホッチキス作ってないわ!」
「塩野義ホッチキスは20枚が限界なんよ」
「はあ」
「何でかわかる?」
「何でですか?」
「わからん」
「分からんのかい!塩野義ホッチキスはお前しか知らないんだから聞くなよ!」
「50枚を、20・20・10に分けて綴らせていただきますんで、何かあったらすいません」
「誰も害ねぇよ」
「20枚の束の、6枚目と7枚目の間に、冝保愛子の宣材写真入れちゃおうか」
「何でだよ」
「ダメに決まってるだろうが!!」
「勝手に怒るな」
「冝保愛子入れたら21枚になるでしょう!塩野義ホッチキス壊れちゃうでしょうが!」
「こいつ全部自分の中で理論組み立ててますわ。よく破綻しないな」
「仕方ないので、冝保愛子は細ヘチマに混ぜます」
「冝保愛子を三角コーナーに捨てるな!罰当たるだろ!」
「…冝保愛子を三角コーナーに捨てるな?」
「そんな文章はこの世に存在しないのに!!お前のせいで爆誕しちゃった」
「まあ、いっか」
「いいんかい」
「それでは、この束住民票20枚綴りを、刀削麺にします」
「また刀削麺」
「二束だからヘチマより大変だからね…いや同じだな」
「統計がないのよ」
「今回鍋には水を入れてください」
「水?」
「何でだと思う?」
「わかんないんでしょ」
「歯ごたえだよ!」
「分かるんかい!この場合は分からない流れじゃないのかよ!」
「水に浸す理由は、歯ごたえなんですよ」
「そういえば歯ごたえって何だよ!!住民票に歯ごたえも何も与えるな!」
「鍋いっぱいになった細束住民票なんですが、でもこうやって削いじゃったらホッチキスで束にしたのにバラバラになっちゃうから、結局これは細束住民票じゃなくて、細住民票なんだよね?」
「ずっと何いってるの!?お前の中で完結させてほしいんだけど」
「俺がした話ってさ、何となくだけど、落語みたいだったよね?」
「どこが!?」
「ほら、あそこに落語の神様、談志師匠がいるよ!聞いてみようか?」
「ええ!?」
(正座で顔を挙げながら)「え~…カニピラフ山本が」
「カニピラフ山本が一言目な小噺あるか!!」
「…注釈:今回使わなかった住民票10枚綴りはあとで普通に使います」
「スタッフが後で美味しくいただきましたみたいな終わらせ方!」