いやそれ歯周ポケットのキャパだな

私の趣味をつらつらとまとめる用です。

エイプリルフールなので嘘オンリーの日記ブログを書いてみた

日の出来事。奇妙な一日だった。

 

毎朝5時半に起きて、日課兼趣味の畑仕事をしようと外へ出た時だった。

5平米の畑にバッカルコーン野沢菜を植えているのだが、そこに謎の初老男性が佇んでいた。何やらうちの畑に勝手に何かを植えているようだ。

 

「何をやっているんだ!!」と声を荒げてしまった。

初老男性はすぐさま振り向き、「面目ない!突貫的に紫キャベツを植えている!!」と叫んだ。

「何が目的だ!!」と私。

「理科の実験で、pHの値によって色が変わるということでしか使われない紫キャベツの市民権を復活させるための、草の根アクションだ!!文句あるか!!」と男性。

私は思わず、「近所の喫茶”半月板損傷”のシーザーサラダ、紫キャベツしか入ってないから、大丈夫!!」と口走ってしまった(目も血走っていたかもしれない)

男性は「ノキョッっっっ!!!!!」という奇声とともに、ドロドロに溶けてしまった。

溶けた残骸の中に、謎の物体があった。遊園地のコーヒーカップの乗り物についてある、真ん中のグルグル回す部品だった。

これを見た私は、「これは、彼のコアとなる部分だっ!!」と直感した。

 

いつの間にか出勤の時間が迫っていたので、そのコーヒーカップの真ん中を持って会社に向かうことにした。

私はデンプン糊の飛び込み営業を仕事にしているのだが、営業車に飛び乗った瞬間、コーヒーカップの真ん中のことを思い出した。

「彼の生き様を、何かに活かしてあげたい」

私の中に熱い思いがこみ上げた。私が思わず営業車のハンドルを引きちぎり抜いた。そして、その穴にコーヒーカップの真ん中…否、彼の生き様をねじ込んだ!でも、すぐに引っこ抜けてしまう…!!そうだ、このためにデンプン糊があるんだ!!ありったけの在庫デンプン糊を穴に流し入れ、生き様をハンドルとしてリノベーションしようと試みた!!…しかし、デンプン糊は弱かった。ハンドルリノベーションは失敗に終わった。

この時ばかりはアロン化成に就職すべきだったと後悔した。

あまりの無力さに涙があふれた。大粒だった。ソラマメくらいデカかった。明日から植えよう。

 

分解された営業車の側で泣く私を女上司(バツ8、ハイヒールりんご似)が見ていた。女上司は、私の肩をポンッと叩き、「まあ、飲み行こうや」と声をかけてくれた。

 

新規販売先が23件増えたところで仕事が終わり、女上司と飲みに行った。

女上司の元々々々旦那が営業する、居酒屋”蛾捻じ切り”。エイヒレと柿ピーが旨い店だ。

 

カルーアゴルゴンゾーラを5杯嗜んだところで、女上司が男と電話し始めた。どうやら3人目の旦那のお父さんが相手のようだ。近くにいるから店に飲みに来るみたいだ。正直気まずい。

 

その人は店に入るや否や、レジ横の招き猫を愛撫し「死屍累々♪葉巻とジッポの観覧車♪」(たぶんそんな感じのこと)と連呼。女上司は半狂乱になってコッサクを舞った。マスターは全裸でラジオ体操第2をしている。

 

そんなカオスな中でお父さんの顔を見た時、鳥肌が立った。

 

なんと、あの紫キャベツの初老男性だったのだ!!溶けていなくなったはずの!!!

 

男は常軌を逸した距離感にまで私に接近し、こう言った。

「あのー、私のコア、返してくださる??」

 

間違ってゲオに売ったことを後悔した。殴られた。

 

あと、溶けた残骸のせいで野沢菜遺伝子組み換え作物になってた。

 

教訓:コアはゲオで売るな。