心理学検定特1級までの道のり(大したことは書いていない)
どうもです。
”心理学検定”をご存知でしょうか?
「一般社団法人日本心理学諸学会連合」(心理学に関する学会の集まり的な団体)が公認している民間資格試験でございます。
心理学に関する基礎知識の取得を証明できる資格で、専攻不問・受験資格等のないオープンな試験です。老若男女誰でも受けられます。
現在第11回まで実施され、毎年8月中旬に実施されています。なお、来年も実施予定。
以下、詳しくは公式ホームページです↓
そんな資格試験を、ひょんなことから受検することにしました、私。
大学では行動科学を専攻しており、社会学をメインにしながら心理学もちょいちょい学んでいる身分で、「せっかく学んでいるのだから、客観的な証明があればな~」と思っているところにちょうどよく見つけた資格でした。それが2017年の話。
この資格、級の認定が「科目合格制」で、10科目のうち6科目合格で1級、3科目合格で2級が取れる仕組みになっています。一回の試験で3~8科目受験でき、合格期限内(5年)に10科目+申請で特1級取得という具合。最高級には最低2年かかります。
無謀だと思いながらも、2017年は6科目受験しました。その時期は割と小忙しく、じっくり勉強できないまま試験に突入し、受験料ドブに捨てないように頑張ろう…という気持ちで受検。
受験科目とその勉強方法(?)、感想は以下の通り。
[原理・研究法・歴史]
大学の講義でしっかり学んだ分野だったので割と大丈夫だった。特に、実際に研究活動をしていた時期だったこともあり、研究法については体が覚えていた。
[学習・認知・知覚]
認知は大学の講義である程度学んだ分野。そこに欠けていた分野を公式テキストで補強。日常的に関心を持てる領域かと。
[社会・感情・性格]
社会心理は講義と演習でしっかり学んだが、感情と性格はちょろっとしか触れてなかったので、テキストで補強。日常で置き換えると覚えやすい。
[臨床・障害]
臨床は講義をちょっとかじったくらいだったので特に苦戦した。療法を覚えるのがやや難しい←他と違って日常に置換しにくいため。
[統計・測定・評価]
鬼門科目①。大学の講義や演習で散々苦労して取得したので大丈夫であった。実際に統計ソフトを使って学べたことが突破口だった…。
[産業・組織]
あまり勉強できなかった分野。何となくの常識や社会心理の応用で乗り切った感じ。
全体的に期待はしていなかったのですが、まさかの6科目全部合格。結果は偏差値も併記されるんですが、50中盤から、最高は60台というまずまずの成績。
割と頑張ればいけるんじゃないか…?特1級が欲しくなってきたので2018年も受検することに。
残り4科目は全部触れてこなかったor苦手分野なので手は抜けない。去年は『公式問題集』だけで頑張ったが、今回は公式『基本キーワード集』を購入。あ、基本キーワード集は心理学の概要テキストとしても割と優秀です。
さあ、割と十分に学習した気がするぞ…と思いながら二度目の受検へ。
[発達・教育]
割と学習心理や社会心理も入っていたので関連付けて覚えられた。結構面白いジャンルだな~と再確認。
[神経・生理]
鬼門科目②。覚える量がダントツに多いし、複雑…。脳構造、神経構造、ホルモンを連関させて仕組みを覚えるしか…。
[健康・福祉]
心理学よりも関連する法律や制度の方が覚えるのが大変だった。他の科目でも見たことある用語がちらほら。
[犯罪・非行]
認知、教育、社会などの基礎心理学を総合的に活用したジャンル。司法の制度などを問われる場面も多い。社会学専攻からしたら面白い科目。
※申請の都合上6科目受験にせざるを得なかったので、残り2科目は[原理]と[社会]を受けた。社会は偏差値が上がったが、原理はダウン…。研究から離れるとこんなもんなのかと痛感…。
去年よりは手ごたえあり。[神経・生理]がどうだったか不安になりながらも1か月後…。結果が届いた。
結果は…
4科目全て合格!!
つまり、晴れて10科目全て合格!!!
特1級申請資格を得たのであった。
申請料金3000円を振り込み、webで申請して1か月後…
青色の厳かなファイルと共に合格証が届きました!!
昨今では公認心理師という公的な資格試験も成立しました。その基礎科目として心理学検定はよいきっかけになると思いますし、普通に心理学に興味のある方には実力試しで受けてみてほしい資格だと思いました。