漫才「ヒッチハイク」
A「どうも、[コンビ名]です。お願いします。
いやぁ、人生一回は、ヒッチハイク、してみたいですねぇ」
B「いやぁ、人生一回は、ヒッチハイク、されたいですねえ」
A「なんと!じゃあ同盟成立だなぁ!」(手を差し出す)
B「日米和親条約」(手を差し出す)
A「どっちか不平等なんかい」(握手する)
(コントに入る)
A「鹿児島まで…と(フリップに字を書く仕草)。鹿児島まで~!乗せてってくださ~い」
B「あ、ヒッチハイカー!ブーン、ドン!!(相方を轢く)」
A「轢くなぁ!!」
B「すいません、すいません!」(ハンドルを動かし続ける)
A「フリップに黄泉の国までって書いてたか!?」
B「すいません、すいません!」(ハンドルを動かし続ける)
A「前輪でグリグリするなぁ!!謝るかとどめを刺すかどっちかにしろ!怖いから!」
B「…」(無言でハンドルを動かし続ける)
A「とどめを選ぶな!!二択を与えたと思ったら大間違いだぞ!!実質一択だからな!!」
B「鹿児島までですね」
A「事故処理は!?教習所で何教わった!?」
B「ヒッチハイクがメインだから、御託は並べないでください」
A「ごもっともなんです!だから私はこの車に乗ります!」
B「いや~、出身は?」
A「ヒッチハイクはこういう一期一会の会話が醍醐味ですよね。あぁ、○○です」
B「○○かぁ。…実家の冷蔵庫何色?」
A「8億30個目の質問!!まだ2個目なのに、8億30個目にする質問するな!」
B「何を聞けばいいのですか」
A「例えばヒッチハイクの目的とか、鹿児島で何したいかとか」
B「あ~。…ジャガイモn」
A「ジャガイモが一単語目な場合あるか!?もう質問しなくていいや。自分語りしてくれてもいいや」
B「自分の生い立ちとか話せばいいってこと?」
A「そう」
B「あ~。実はね」
A「はい」
B「無免許なんですよ」
A「降ろせ!!!!!今すぐ止めろ!!!」
B「あと、車検切れてる」
A「なお降ろせ!!!!!」
B「ブレーキペダル折れた」
A「最悪だ!!!」
B「スピードを上げる以外の機能が全部イカれた!」
A「そんな都合の悪い壊れ方があるか!!壁にこすりつけてでも止めろ!」
B「…鹿児島で何するの?」
A「今じゃないだろ!!どうにか生き延びる方法を考えろ!」
B「えーと、えーと、あ!あなたが、いや、全然ヒッチハイクできないじゃねえか!って言えば助かりますよ」
A「コント漫才を締めることで死を免れるという裏技を使うな!」
B「じゃあ次は保育園の先生やりますね」
A「俺がいや、全然ヒッチハイクできないじゃねえか!と言った体で話を進めるな!…あと前輪グリグリ野郎が子供を預かるなよ!!さらにヒッチハイカーから保育士への転職は未経験で外科医転職よ!あと実家の冷蔵庫はシルバーです!
どうも、ありがとうございました。」