いやそれ歯周ポケットのキャパだな

私の趣味をつらつらとまとめる用です。

「音読の仕方」

どうもです。

 

ボツ台本シリーズ第三弾。作成から一年たってない、割と新鮮なボツ台本です。

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タイトル:音読の仕方

備考:漫才。ツ「」がツッコミ役の台詞、ボ「」がボケ役の台詞。動きの多い漫才のため()内で動きや表情の補足説明多数。

 

ツ「どーも、[コンビ名]です、お願いします」

ボ「あの、[ツッコミ役]に質問があるんですけど」

ツ「質問?いいよ」
ボ「ええと、いくつかあるんですよ」
ツ「複数あるのね、何個あるの?」
ボ「7.6個」
ツ「半端だな。コンマ6とは何なんだ?」
ボ「正しくは7.6232375838583859・・・」
ツ「やめてやめてやめて。何?割り切れない質問でもするの?」

 
ボ「割り切れない質問って何?」
ツ「知らん。それっぽいから行ってみただけ。あの、そのおよそコンマ6の質問って何?」
ボ「えっと、「なぜ、今日のネクタイの色は、あ」」
ツ「…そこで終わるのかい!あ、コンマ6の質問ってそういうことか」
ボ「そうですそうです!」
ツ「なるほどなるほど、そんな質問すな!!文章最後まで考えて「か?」で終わるのが質問じゃ!」
ボ「だって最後まで思いつかなかったんだもん!」
ツ「むしろ最後まで考えてない方がハードだ!さっきの質問、「なぜ、今日のネクタイの色は」、この続きはたぶん「青色なんですか?」だろ?」
ボ「違うんですけど・・・」
ツ「あれ・・・?じゃあ、正解は?」
ボ「正解は「なぜ、今日のネクタイは、アナゴの部位で言うとどこですか?」
ツ「国語イカれてんな。お前、小学生のときの音読さぼっただろ」
ボ「いやいや。ちゃんとしましたよ」
ツ「本当か?いや、たぶん読み方がイカれてたんだな」
ボ「ちゃんと読んでましたよ!こうやって」(いい姿勢だけど、文字を追う指の動きが横方向)
ツ「姿勢はまっすぐで、口はしっかり開いて、あ、しっかり読んでたんだね、うんうん・・・文字を追う指が横行っとるな!!」
ボ「むたたきのしまゆじん、きこうってぱ」
ツ「国語は縦読みだから!!横に行ってるからそうなるんだ!」
ボ「ええ!?縦読みなの!?縦読みだと読んでいるときに首が下に動いて二重あごになるじゃん!!」
ツ「気にすんなよ!!」
ボ「やだよ!改行するたびに二重あごになってたらそのうち4重あご、8重あご、16重あご・・・」
ツ「あごは2のn乗では増えねぇな!!」
ボ「いーや、増える!!」
ツ「根拠ねぇだろ?」
ボ「いや、ある!日本書紀に書いてた」
ツ「じゃあ信じる!!」

ボ「ありがとう!!」(固い握手)
ツ「…まぁ、仮に縦読みであごが増えるんだったら読み方こうすりゃ(顔を固定して本を動かして読む)いいだろ!!」
ボ「いやだよ!!」
ツ「なんで!!」
ボ「こんなしたら、上に来た時、あ‘‘-!(頭上で本を破る)ってやっちゃうでしょう!!」
ツ「やんねぇ!!そんなこと中卒馬鹿マッチョしかやんねぇ!」
ボ「いや、みんなやっちゃうよ!![ツッコミ役]もやってみて!」
ツ「ぜってーそんなことやんねえよ…(本を頭上に動かす)あ‘‘-!(頭上で本を破る)やっちゃった!!」
ボ「やっちゃうでしょ!?信じて!!」

ツ「信じない!」

ボ「日本書紀に書いてた!」

ツ「じゃあ信じる!!」
ボ「ありがとう!!」(固い握手)
ツ「…まぁ、仮に上に来た時にあ‘‘-!ってやっちゃうんだったら、目だけ動かせばいいだろ!!」
ボ「いやだよ!!」
ツ「なんで!!」
ボ「目だけ動かしたら、下まで読んだ時に目がポロって取れちゃうでしょ!!」
ツ「とれねえよ!!お前、目ん玉そこら中に転がってる小学校見たことあるってか!?」
ボ「ある!!日本書紀で!!」
ツ「じゃあ信じる!!」
ボ「ありがとう!!」(固い握手)
ツ「…仮に音読で目ん玉とれるんだったら…取れねぇ!!!これはさすがに信じた俺が馬鹿だった」
ボ「とにかく、音読はしてた。国語は得意」
ツ「…仮に国語大丈夫だとして、さっきのコンマ6の質問なんだっけ」
ボ「なぜ、今日のネクタイは、アナゴでいうどこですか?」
ツ「あのな、なぜとどこを一緒に尋ねたらだめだから」
ボ「ああ、そういうことか」
ツ「なぜを除いて質問してご覧」
ボ「今日のネクタイは、アナゴでいうどこですか?」
ツ「うん・・・うん・・・肝臓?」
ボ「へぇー。じゃあ次の質問なんだけど」
ツ「待って。さっきの答えたはいいが納得してない」
ボ「今日のネクタイ、肝臓でしょ?」
ツ「それが分かんないの。ネクタイ=肝臓の文化、俺にはないの」
ボ「ええ!?嘘!!日本書紀に書いてるよ」
ツ「うわー、日本書紀だと信じざるを得なーい…って待て、お前日本書紀は縦書きだぞ。縦書き読めないお前がどうやって読んだんだ?」
ボ「ぎ、ぎくっ!」
ツ「お前、俺を騙そうとしているな!!」
ボ「くっ!ばれてしまっては仕方ない。私の本当の正体は…!」
ツ「え、何この展開?」
ボ「バリ、バリバリバリ(覆面を外す)。どうも、中卒馬鹿マッチョです」
ツ「いるんだ・・・、俺がツッコミで適当に言った中卒馬鹿マッチョ、いるんだ・・・!!・・・で?」
ボ「・・・うん」
ツ「どっちにしろ日本書紀は読めないよね?」
ボ「・・・古事記古事記でしたっ!」
ツ「古事記も縦書きだよ」
ボ「あ、あ、・・・恋空」
ツ「ケータイ小説だから横書きだね」
ボ「信じる?」
ツ「・・・(固い握手をして)信じな~い」
ボ「ありゃぁ」
ツ「どうもありがとうございました」

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少しばかりフリとオチや伏線回収を意識できるようになったころに作った台本です。

相方曰く「発想は独特で思い付かない」。しかし、相方、動きボケが不得意なので、頭上で本を破るアクションは当初膝蹴りで本を破るものだったのですが、もっと簡単な頭上破りに変更しました(それも微妙でボツに…)。

ほんで、この台本を書いたきっかけが、「質問の個数が無限小数」というボケと、「○○は2のn乗では増えねえ」というツッコミを思いついたからです。

 

私のネタ作りの傾向として、

是非導入したいボケやツッコミワードを考える

それをぶちこめられる設定を考える

という思考回路で取り組んでいるのですが、相方はおそらく逆です。

好きなお笑い芸人の傾向も相方と私では真逆なので、よくコンビ組めてるなぁ…と。